ベランダ庭園

ようやく始動。

段ボール箱3箱にあけて枯れ葉やなんやと混ぜて寝かせておいた土をプランターに戻す。

カナブンかなんかの幼虫やサナギがごーろごーろ出てきたり、カビのかたまりがあったりほんと不思議だらけ。土ってすごい。全部ここから生まれてくるし。

 

最初ベランダ庭園を始めたときは、土を買うってことにすごく違和感を感じた。実家暮らしの頃は野菜だって庭から拾ってくるもの、って思ってたし。

街には土もないのだな。

 

実家の畑の土はふかふかしててもっといいにおいがした。

プランターの土にはなんの生気もない。

死んだおばあちゃんは毎日畑の土を小さなざるで漉して小石を取り除いてた。

「こうやって何代もかけて土ができるんやで」

広大な畑を何百年とそうやって育ててきたのだ。

 

先祖代々育ててきたからこそ畑の土はよい土になってる。

駐車場にしたほうがお金にはなるけど、そういう価値観では計れない。

福島では土地を手放さざるをえない人たちがいる。

同じ広さの土地を補填してもらえばいい、という人がいるが、土は帰ってこない。

 

 

さて、今年は何を植えるか。