フェアトレードから考える日本社会

フェアトレードの目的の一つに地域経済の自立を促す、というものがあります。

 

この取り組みを通して、地域として、またコミュニティとしてのアイデンティティを確立する。

つまり誇りを持って暮らせるようになる。それは二次的効果ではなく、長期的にはメインの目的だと考えています。

 

これはフェアトレードの場面だけでなく日本社会に暮らす個人にも応用可能で、働く中で他者と関わってアイデンティティを確立し、自信を得る、その過程が肝要と考えます。

 

ところが多くの人が働く中で自信をへし折られていく、それは評価基準が能力や合理性に偏重していることが元凶ではないでしょうか。

 

最近よく耳にする自己評価というのを高めるのは、自助努力による能力向上ではなく、他者からの評価でもなく、自身を取り巻く社会との一体感です。

 

それには互いを認め合い高め合うような文化が必要だと思うのです。

 

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